東京Node学園祭を支える技術 2016
はじめに
毎度のことながらだいぶ経ってしまいました
とはいえあまり書くことはありませんw
とりあえず年内に書けたということで
ノベルティ
利用した業者は去年とほぼ同じです
名札の中紙の印刷業者として 名刺印刷 | THE PRINT by SuperPrint を利用したくらいです
印刷の通販@グラフィック|ネットプリントで顧客満足度96% は昨年クレジット情報が漏洩するという事件があったので敬遠したかったのですが、入稿後 1 日で印刷してくれるので利用させていただきました
振り返り
昨年は @t32k さん、今年は @hiloki さんと甘えっぱなしで本当に申し訳なかったです
依頼が確定した段階で、作成物の確認、すり合わせ、入稿期限、入稿先、入稿テンプレートなどの確認をあらかじめしておくべきでした
まとめ
自分が東京 Node 学園祭に関わるようになってから早いものでもう 6 年経ってしまいました
自分自身もう少し関わり方を変えていきたいという思いもあり、またコミュニティの空気を入れ替える意味でも来年はこのエントリーを書くことはないと思います
今後もっと国際的になっていく中で違う形でお手伝い出来たらいいなーと思っています
Node.js の HTTP/2 対応について
はじめに
この記事は Node.js Advent Calendar 2016 - Qiita の 23 日目です。
東京 Node 学園祭 2016 からもう一ヶ月以上経ってしまったのですね。
ゲストスピーカーとして登壇してくださった @jasnell がさらっと紹介してくれていましたが、進捗についてもう一度振り返ってみたいと思います
この実装が Node.js の core に入るか、module として切り出すのかは現在のところ決まっていません
東京 Node 学園祭 2016 の動画は こちら
気がつけば忙しかったり疲れていたりで jasnell とまったく話せていなくて軽くショックでした 💦
nghttp2
登壇時にも言っていましたが
nghttp2 is without question the best HTTP/2 library implantation available.
と日本の二大 HTTP/2 実装のうちの一つ nghttp2 をべた褒めしているのは本当に嬉しいです
@tatsuhiro_t さんは HTTP/2 の RFC draft 初期の頃から reference 実装として ietf の workgroup を引っ張ってきた実績のある方なのです
(もう一つは @kazuho さんの h2o ですよ)
Node.js の HTTP/2 の実装はこの nghttp2 を library として bind しています
build
上記 Repository を clone して ./configure && make
するだけです。Python が 2.6 か 2.7 という制限があったりするのでお気をつけください
詳細は こちら
Code And Learn に参加された方はご存知ですよね!
(ああ、Japan のディレクトリ作って参加者の方に自己紹介 pull-request してもらえばよかったのでは…?)
Hello world を動かす
./node index.js
とかで実行。HTTP/2 をサポートしたブラウザでアクセスすると HTTP/2 で通信してくれます。やったね!
Example には Server Push もありますが、まだこれは動かないようです
http2/http2-implementation-notes.md at master · nodejs/http2 · GitHub
まだまだ書きかけのドキュメントですが、これから実装されていくと思うとワクワクしますね!
TODO List
issue にありました
この issue の最後で言っている design doc は先ほど紹介したドキュメントなのかな?
Project の進め方
今現在は Round7 ですが、こまめに goal を決めて実装していっているようです
こういった進捗管理も参考になりますね
終わりに
Node Interactive NORTH AMERICA でも発表があったようです
まだまだやる事はありそうなので何か手伝えたら良いなと思っております
それではみなさん npm xmas !
quic のはじめ方
ご指摘をいただいたので追記 2016-12-23 20:55
@kysnm chromium の quic_client の方は、サーバ認証を無効化する --disable-certificate-verification オプションを動くようにしたので、認証局発行以外でも大丈夫ですよ。
— Shigeki Ohtsu (@jovi0608) December 22, 2016
手元で試してみましたが、たしかにつながりました 🙌
ただ以下にも書きましたが Chromium は fetch してくるのに時間がかかる上、compile もそれなりに時間がかかります
@kysnm https://t.co/iffonzVi6C だと気分小さくなってるけど、まぁでかい人にはでかいね。go-quicの方は verifierが自前で作っているからコード修正しないと対応できなさそう。
— Shigeki Ohtsu (@jovi0608) December 22, 2016
@kysnm proto-quicはGoogleがメンテしてるので随時最新にしているけどchromiumのソースを余分に入れてて移行を楽にしてる。libquicはdevsistersが必要なソースだけ移植しているので大きな変更が入ると追随できない。サイズだけ比較すると辛いね。
— Shigeki Ohtsu (@jovi0608) December 22, 2016
goquic の verifier はこの辺かな?
goquic/proof_verifier.go at master · devsisters/goquic · GitHub
prot-quic は Linux じゃないと動かないようです
少なくとも手元の Macbook Pro では compile に至りませんでした
Installing build deps and syncing with Chromium repository... ERROR: lsb_release not found in $PATH done.
追記 2016-12-25 22:50
prot-quic が Linux のみサポートである事は README に書いてありました
iOS がサポートされたら Mac でも compile できるようになるかな?
Currently, the only supported platform is Linux (and the only tested version is Google's Ubuntu clone) but Windows and iOS should be coming soon
proto-quic/README.md at master · google/proto-quic · GitHub
はじめに
この記事は http2 Advent Calendar 2016 - Qiita の 22 日目です。
quic のはじめ方
現時点では以下の 2 つがあるようです
- chromium の standalone test server and client
- goquic の example
お手軽なのは goquic の方なのでそちらを紹介します
chromium だとソースコードを取ってくる時点でだいぶ時間がかってしまいます
chromium にチャレンジしてみたい方はこの辺を見ると良いと思います
goquic
README.md の通りなんですが、以下の手順で build します
go get ではなく、git clone した場合は git submodule init && git submodule update が必要なのでご注意を
この辺 で教えてくれるので実は忘れていても大丈夫
$ go get -u -d github.com/devsisters/goquic $ cd $GOPATH/src/github.com/devsisters/goquic $ ./build_libs.sh # (for debug build) $ ## GOQUIC_BUILD=Release ./build_libs.sh # (for release build) $ go build $GOPATH/src/github.com/devsisters/goquic/example/server.go $ go build $GOPATH/src/github.com/devsisters/goquic/example/client.go
go build を実行したディレクトリ直下に server
と client
という実行ファイルができています
server
server をそのまま実行すると以下のようなエラーになります
./server 2016/12/22 02:03:37 QUIC doesn't support non-encrypted mode anymore. Please provide -cert and -key option!
help があるので確認してみましょう
./server --help Usage of ./server: -addr string TCP/UDP listen address (default "0.0.0.0") -cert string Certificate file (PEM), will use encrypted QUIC and SSL when provided -key string Private key file (PEM), will use encrypted QUIC and SSL when provided -loglevel int Log level (default -1) -n int Number of concurrent quic dispatchers (default 1) -port int TCP/UDP port number to listen (default 8080) -quic_only Use QUIC Only -root string Root of path to serve under https://127.0.0.1/files/ (default "/tmp") -scfg string Server config JSON file. If not provided, new one will be generated -use_sslv3 Use SSLv3 on HTTP 1.1. HTTP2 and QUIC are not affected.
cert と key はきちんと認証局から証明を得たものでないと client 側がエラーになってしまうようです (client default の http ではなく https にして確認)
[1222/020754:VERBOSE1:quic_crypto_client_stream.cc(407)] Reasons for rejection: 2048 2016/12/22 02:07:55 Verify failedx509: certificate signed by unknown authority
いろいろとやり方はあるようなんですが確認していません
必要がある方はこの辺を見るとよいと思います
client
client も help を見てみましょう
./client --help Usage of ./client: -loglevel int Log level (default -1) -url string host to connect (default "http://127.0.0.1:8080/")
という訳で -url
をつけると任意のサーバーに接続してくれるようです
Google はすでに QUIC を利用しているので以下のようにすれば QUIC での接続を確認できます
./client -url https://www.google.co.jp/
おわりに
頑張って Ruby の Binding 書いてみようと思っていたんですが、進捗ダメでした…
Made a presentation 'What is Rack Hijacking API' in Ruby Conf Taiwan 2016 #rubyconftw
はじめに
これは Goodpatch Advent Calendar 2016 - Qiita の 11 日目の記事です
最近転職しまして、11 月から Prott の Backend Engineer として Goodpatch で働いています。
カンファレンスの受付はプライベートなので本業ではありません 😁
はじめての海外カンファレンス
https://twitter.com/kysnm/status/776795886894526465
会長こと @yosuke_furukawa が Node interactive Europe 2016 に参加 している様子を Twitter で眺めながらふとつぶやいたところ、数人の海外カンファレンス経験者の方々から背中を押してもらった事がキッカケでした。
余談ですが今日は @yosuke_furukawa の誕生日です。おめでとうございます! 🎂
Rack Hijacking API を題材として選んだのはやはり Rails 5 の ActionCable で内部的に利用されているので興味があったからです。
実を言うと海外旅行も海外カンファレンスも 30 分枠のメインセッションスピーカーも初体験で、正直本気で逃げ出したかったです 😭 (発表は英語で行いました。Thanks for Google translate!)
Rack Hijacking API とは何か?
調べていく中で、ほとんど Rack の SPEC と実装時の pull request に書かれているので知っている方も多いのではないかと思いました。
驚いた事に実装はもう 2013 年に行われていたんですね。その当時から HTTP2 をも見据えていてすごいなと感じました (小並感)
単純に言うと以下のような感じです。
- HTTP Request / Response の socket を横取りして、socket に対して直接書き込みを行う
- Request 時点で横取りする Full Hijacking と Response 時に横取りする Partial Hijacking がある
- socket を横取りするので socket を close する責任がある
- Full Hijacking では必要な header も自分でつける必要がある
pull request をよく読むとこれは仮の実装であり、rack 2.0 で新しい spec が生まれる事を期待しているというような記述が見受けられます
this is a straw man that addresses this within the confines of the rack 1.x spec. It's not an attempt to build out what I hope a 2.0 spec should be
この API では接続数が増えた時に scale しないという意見も見かけました
The new Rack socket hijacking API | Hacker News
Rack 自体は開発が鈍化しているという噂も聞いていますが、今後どうなっていくのか注目していきたいと思っています。
登壇を終えて
https://twitter.com/kysnm/status/804939451172405248
この CM ももう10 年前になってしまったのか 💦
登壇までの間本当に緊張していて、organizer が用意してくれたホテルが会場直結だった事もあり、部屋にこもってプレゼンを見直し、声を出して練習しておりました。
それでもやっぱり本番は緊張してしまって、力が入りすぎているのを感じながら徐々に力を抜きつつ、気がついたら発表が終わっていたという感じです。
嬉しい事に発表後にまつもとさんから労いの言葉をいただいたり、tagomoris さんから発表についてのアドバイスをいただいたり、shyouhei さん、kakutani さんとカンファレンスについての話を出来てホッとするやら嬉しいやら、やってよかったなと思いました。
このカンファレンスに参加できたのは高橋会長に後押ししていただいたのが何よりも大きいです。あらためて感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました!
(今日の東京 Ruby 忘年会も行きたかった…)
https://twitter.com/kysnm/status/804968241814597632
https://twitter.com/kysnm/status/805441741557927936
(スライドだけだと意味がわかりにくいと思います。トークスクリプトばっちり書きましたから 😅 )
反省点の一つとしては、瞬間的に英語を話すのが難しくて海外の方とあまりコミュニケーションを取れなかったのが残念でした。英語もっと頑張ろう
ちょっとだけ観光
https://twitter.com/JuanitoFatas/status/805215978682392576
帰りの便の関係で皆さんと合流後程なく離脱しましたが、楽しくて後ろ髪をひかれてしまいました。ただもうクタクタで体力的にもきつかったのが本音です 😇
hakobera さんと二人だけ早めに着いてしまって、散策しながら食べた老士林の大餅包小餅は美味しかったなー
http://4travel.jp/overseas/area/asia/taiwan/taipei/restaurant/10446465/4travel.jp
終わりに
また今度ゆっくりと観光したいです!
台湾は日本からも近くて行きやすいし、日本の文化を気に入ってくれている人達が多いようなのでとても居心地が良いと感じました。
(PPAP や 逃げ恥も受けてましたね)
https://twitter.com/JuanitoFatas/status/804973239269085184
https://twitter.com/JuanitoFatas/status/804975810985672704
なによりも今回の反省を活かしてまたどこかで発表できたら良いなと思っています。その日のために準備をしておこう!
BigQuery gem に contribute した
はじめに
今日は #bq_sushi tokyo #3 - connpass ですね
🍣は出ないそうですよ(笑)
bigquery を触り始めた
業務上必要があって良くわからないまま BigQuery gem 選択したが、想像以上に機能が足りなくて振り返ってみると結構 pull request していた
最初は慣れない英語でドキドキしていたけれどもなんとかなってしまった。やってみるものだなー
最終的には google-api-ruby-client の 0.9.3 対応というかなり大きな変更を送って「さすがにこれは取り込まれないだろう」とおもっていたらあっさり取り込まれて拍子抜けしてしまった
残念ながら少し bug が残っていて、他の人が fix した pull request を投げてくれているんだけど、別の変更も入っていてちょっと中途半端な印象。どうしたものかな… author もいまいち active ではないし。業務上でも google-api-ruby-client への replace が進んでしまってあまり必要では無くなってしまった感があるし
ちなみに 0.9.3 対応はまだ rubygems にリリースされていないです
おわりに
1月に部署異動してから新しい事にチャレンジさせてもらった
いろいろと周りに迷惑はかけていると思うけれど、辛抱強くサポートしてもらっていて本当にありがたい
頑張っていかなければ!